2012年4月5日木曜日

作ってみたい家

 

アースバッグ工法。そのへんの土を袋に詰めて積み上げるいわゆる「ドノウ工法」。

このビデオは、完全にプロ中のプロの仕事。中に入れる土を固化させるためのセメントなどを入れているようだけど、通常は粘土に類するものを入れる。

(その辺の土を練混ぜ団子にして、肩辺りの高さから落として、バラバラにならなかったらその土はこの工法に使える。いいね~こういう尺度。)

このビデオはちょっとプロテクニックにこだわりすぎている感じがする。
だけど、なんかそれにしては段取りが悪いし、疑問点があちこちに・・・。

普通は、本当の人海戦術で素人さんたちが群がって作る。強度のことなど気にせずドサドサ積み上げ、ベタベタに塗りこむ。とにかく泥んこ遊びで家が作れるのだから作る過程が面白い。

どこかから注文が来ないかなぁ。最近提案してみたことがあるけれど、よっぽど物好きで無い限り一般の人は知らない工法なので却下された。残念。

楽しそうな写真のいくつかを貼ってみた。

ホビットハウス。
映画、ロード・オブ・ザ・リング で出てくるホビットたちの家。


イギリス風のガーデニングをやるなら庭には、ぜひ一戸ほしい。日本にはこれに類するものでは「室=ムロ」があったが、いまはとんと見かけない。


最近になって北海道では「氷室=ヒムロ」が着目されたがそれは経済効果目的なので、見ていて楽しくない。


でも、エコロジーであることから着目されたわけで、こういう家はちゃんとやれば立派な住居になる。

そのへんの省エネ住宅など比較にならないほどパッシブな物に作れる。

しかし問題は役所。役所がこの工法の勘所をつかんでいないので判断しきれない。それを説得するにはそれなりの知識を必要とされるのが欠点。

役所が勉強しないのはアチキらの責任じゃない。

ならば、環境庁の管轄の国立公園などの施設など役所が率先して作ればいいのにと思う。その辺のハードルにチャレンジしてみたいね。

北海道にはコロポックルという伝統的な小人がいる。ロード・オブ・ザ・リングでのホビットは創作の小人。比べるのも変だが比べ物にならない。

いいじゃないの、これなんか。
こういう所で暖かいココアなんか飲みたいね。

言ってる本人が、似合う似合わないは問題じゃない。


ここまで来ちゃうとさすがに僕たちの出番。
素人さんには危険(構造的に)です。






この程度なら、みんなで楽しんで作れるかもしれない。場所にもよるけど(法的に)

これなどは調達した建設材料は10万円も行かないのではないかと思う。後はその辺の土なのだからタダ。これなら、子供でも参加できる・・。
後はひたすらみんなで大量の汗をかく。

役所がもうちょっと勉強してくれたら、ローコストに建てられるのにね。


「よりよく住まう」というのは、近所とそういう共同作業が大事なんだけれど、建築学やコミュニティ論なんかではほんのちょっとしか触れない。
専門業者(僕らも含めて)に発注すればモノとしてはいいものが作れるかもしれないが、土着的関係の絶好の機会を逃していた。もったいなかったなぁ。

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