2018年4月1日日曜日

改めて面白い

古くから木をモデルにした構造はあるが、いわゆるフラットスラブ工法との関係の確認をしていた。

それにしても、木と言うのは面白い考え方をしている。
人間が考えた構造は大体にして一部が壊れると力のバランスが崩れてしまうのだが、木は一部を切り捨てる方法で主たる構造は生き延びる。

例えばドームや立体トラスの様な均一化された構造を構成している部材の場合、ジョイントの一部や部材の一部が破壊されると、それに反応して広い部分が損傷される。立体トラスの場合は全領域まで崩落するかもしれない。

その点、木の場合は枝と言う方法論。弱くなればその枝を落としてしまえば良い。

「系としての構造」と「均一化の構造」の違い。効率的な均一を求めるなら精度もその管理も必要だが、系としてなら試行錯誤、悪ければ落ちる。

たとえはアレだが、人間社会は前者で、存続させるための社会的維持管理をせざるを得ない。たった一人の不心得者のために多くが防御するための設備や制度や心構えなどを行う。たった一人とは言えども、排除は人権侵害とばかりに、均一化のために大変なロスを行う。はたして「存続」という事に関しては「均等化」は間違っているのではないかとの考えもよぎる。

なんと反民主主義的な事を思いつくのだろうか。だが、社会全体を存続のためには、切り捨てる枝はあってもよい。そうしなければ全てが変質してしまうのだ。むしろ別な木としての活路を用意することで無用な全体ロスの発生は防げる。・・・無駄に過剰インフラ(幹だけが太い)のバオバブにならなくてもよいのだ。(脱線中)


構造ではその考え方通りでなくともよい。だが生物はそうして生きてきたのを考えると、自然発生的な系統システムに少々ハマってしまった。

「系としての構造」と言う言葉があるのかどうかは知らないが、他の力学的経路部材に依存した文字通りの「片棒を担ぐ構造」が一般的な中、この片持ち梁で構成され「全滅しない、ダメなら落とす」と言う単純明快なシステム(どこの系でも交換可能なもの)の延長として、フラットスラブに今日は憑りつかれた。

床板はFRPハニカム(半透明素材)



目指す構成はフラクタルな関係なので少しその辺をやっていたらsketchupでは動きが鈍くなってきた。とりあえず他のソフトに移してみた。

まだエクスポートしただけなのでGL下からの見上げ。
下(手前)のは木の構造システムそのものだが、上のは薄板構造に変更している。
モデリングに関しては全く問題がないなぁ。これ普通の立体トラスに見えるけど、材料が接続する稜線以外にかなりの曲線要素があるのでデーター量が立体トラスより数倍重いんだけど重さに関して何の問題もない。

出来合いのマテリアルを使って見た。一年以上使ってないので思い出すまで調子は出ない(笑)
屈折光を2回通したのが原因かな?
オレンジの干渉光が発生してる。物理はむずかし(笑)

モデリングでのセグメント数の影響がここに来て意外と露骨。
気を付けないと・・メモ

フレームに仕込んだ発光マテリアルが均一ではない。
モデリングレベルでの精度に問題ありか・・・まだまだだな(笑)

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